シンプルなデジタル時計を使う
シンプルな腕時計とは何か
シンプルな腕時計とは次のようなものだと私は考えます。
・機能が絞られている
・文字盤がすっきりしている
・手ごろな価格である
・気軽に色々集めることができる
なぜシンプルな腕時計を使うか
今の世の中、スマホがありますので、腕時計自体を着けない方も多いと思います。しかし、一方で高価な機械式の腕時計も売れています。もちろん、いろいろな考え方があっていいのです。
腕時計を着ける人、着けない人、高価な腕時計を着ける人、機能満載の腕時計を着ける人、シンプルでお手頃な腕時計を着ける人、その選択はいくつもあります。
その中で、シンプルな腕時計を着ける動機としては、あまり大柄なものは着けたくない、必要な機能があればそれで足りる、いくつも同じシリーズを集めたい、そうするとあまり高価格ではない方がいい、といったところでしょうか。
つまりは、いろいろな選択肢があるなかから、上記の様な価値観を持つ場合は、シンプルな腕時計を使うことになります。また、角度をかえてみますと、高価な腕時計も着けるし、機能満載の腕時計も着けるし、シンプルでお手頃な腕時計も着ける、という人もいるでしょう。
今回は、私の手元にあるG-SHOCKのDW5600をサンプルにしていきます。
シンプルな腕時計のメリット
文字盤がすっきりしているので時刻表示が見やすい
色々な機能を搭載していますと、それら機能が付いていますよというように、文字盤(ディスプレイ)にその機能を表す単語が書かれます。搭載機能が多いと相対的に文字盤上の文字、記号、線が多くなります。そうしますと、どうしても文字盤が渋滞状態になります。
逆に、機能を絞っていますと、その分相対的に書かれている文字等が少なくなります。そうしますと文字の1つ1つも大きくすることができますし、しかもごちゃごちゃ感がなくすっきりとした見栄えになります。
例外もあります。高級感を出したい場合に、あえて搭載されている機能の名称は文字盤に書かないで、文字盤には、時分の線、針3本、日にち、ブランド名、たったこれだけしかないものもあります。素材、精度、デザイン、などを売りにする場合によく見かけます。
手ごろな価格である
シンプルで機能を絞った腕時計は、多くの機能が搭載されている腕時計と比べて、性能や素材が同等であれば、その分価格が安くなります。製品群と考えた場合、同じシリーズだけれども搭載している機能や素材によって価格帯がわかれる場合もあります。
しかし、このシンプルで機能を絞った時計のラインナップがある場合に、このことが別の意味合いをもつことがあります。それは、シリーズの初期モデルの流れを汲んでいて、今ある製品群のもととなった場合です。
今回の商品がまさにそれで、シンプルで搭載されている機能は絞られています。その分、当然にお手頃な価格になっています。しかし、シリーズの源流でもあるので、その存在の価値は非常に高いと感じます。
モノ消費、コト消費という言葉があります。その商品の出来た背景や歴史という世界観が加えられますと、単なるものを買う・使うとは違った価値観が加わります。ですから、逆に、あれもこれもではなく、当初から持っていた機能だけで存在できるのではと感じます。
気軽に色々集めることができる
腕時計にはシリーズものが数多くあります。機能や用途が違うパターン、当然価格帯も違ってきます。それとは別に、カラーリングや柄といったデザインが違う場合もあります。限定カラーやコラボといったものもあります。
シリーズものの楽しさには、その年によって新商品が発売されることがあげられます。そういうものに人は引かれがちですので、それらをつい買ってしまうこともあります。ただ、それができるのには、あまり価格が高くないことが必要となります。
その意味においてもシンプルな腕時計はとても重宝します。デザインもシンプルですので、いろいろな柄を加えて、文字盤に何かアクセントを付けることも可能かもしれません。そうして月日がたちますと、それがコレクションになっていくのだと考えます。
シンプルな腕時計のデメリット
電池使用の場合が多く電池交換が必要
機能を絞っていますので、どうしてもない機能があります。この腕時計にはソーラー充電機能は搭載されていません。因みに電池寿命は2年とありますので、数年先には電池交換が必要になります。
ただもう少し長く持つかもしれないし、もっと短いかもしれません。電池持ちについては使い方にもよります。一概にいつまでしか電池がもたないとは言い切れませんが、間違いなく電池が切れたら交換をしなければ使えません。
手動での時刻修正が必要な場合が多い
機能を絞る場合に除かれる機能としては自動時刻修正の機能もあるでしょう。今回対象となる商品もこの機能は搭載されていません。したがいまして手動で時刻を合わせないといけません。
ただ、時計の精度としての平均月差±15秒をどのように考えるかによります。例えば半年放っておいても1分半程度の時間のズレはどうでしょうか。私としてギリギリ気になるラインかと感じます。
手動での時刻合わせは面倒
時刻合わせに関しては、そもそもやり方がよくわからないというのが本音です。デジタル時計の時刻を合わせようとしたら、どのボタンを、どういう状況で、どのくらい押せばいいかが、設定内容によって当然違ってきます。
以前に、説明書を見ながらおこなったことはありますが、今、やってみようとしても説明書を見ないといけません。ただ、まったく規則性がないわけではありませんので、その規則性がわかれば手動での時刻修正ができるようになると考えます。
これだけ知っていれば時刻合わせはできる
初めにご確認ください
※G⁻SHOCK(DW-5600)を例にしています。
※時刻(時や分)を中心にします。(範囲を絞って理解しやすいよう)
※ボタンは、説明書ではA,B,C,Dであらわされますが、型番によってA,B,C,Dの位置が違うので、あえて、「左上」「左下」「右上」「右下」と表記します。
※ボタンをあらわすには、位置で表示します。
「左上」とは、左の上のボタンを指します。
「左下」とは、左の下のボタンを指します。
以下、「右上」「右下」も同様です。
知っておきたい4つのポイント
範囲を絞り、覚えることを少なくします。
そうすればわかります。
時刻モードとはなんですか、
どこを押せばいいですか、
そもそも操作のイメージがわかない、
といった事を解きほぐしましょう。
時刻モードとは?
[時刻表示中]= 通常の時刻が出ている状態
モードというと何か特別な操作が必要になりそうですが、この時刻モードというのは、つまりいつもの時間が表示されているその状況のことをいっています。
他の操作の時は別のモードに切り替えますので、その意味においてモードといっていると
考えるとわかりやすいでしょう。
時刻修正を始めるときと、終わらせるとき
[左上を押す]
※始めるときも、終わらせるときも
始まるときも、終えるときも同じ操作になります。このことがわかるだけでも、何かわかった気分になれます。つまりは、規則性がやっぱりあるので、まったく意味不明なことではないのだと少し気持ちに余裕ができます。
秒を合わせるとき
[左上を押す→秒が点滅→右上を押す]
補足:
※30~59秒の時に押すと、1分繰り上がる
例えば、
13時10分20秒の時に押すと13時10分00秒
13時10分40秒の時に押すと13時11分00秒
にそれぞれなる
・時、分を合わせる
[秒を合わせ→左下を押す→時が点滅→右上を押す]
[時を合わせたら→左下を押す→分が点滅→右上を押す]
実際にやってみよう
具体例 ※下記の左上、左下、右上は、ボタンとボタンの位置をあらわします。
(ボタンはそれぞれ1回だけ押す)
[時刻表示中]に、
[左上を押す]と秒が点滅。その時に、
[右上を押す]と秒が00秒になる
[左上を押す]と[時刻表示中]に戻る
(※印以外は、ボタンは1回だけ押す)
[時刻表示中]に、
[左上を押す]と秒が点滅
[右上を押す]と秒が00秒になる(秒を合わせない場合、省略可)
[左下を押す]と時が点滅
[右上を押す]※目的の時刻になるよう何回か押す
[左下を押す]と分が点滅
[右上を押す]※目的の時刻になるよう何回か押す
上記(左下で点滅かえて、右上で合わせる)を繰り返していくと、
さらに、年→月→日と続けて設定可能
[左上を押す]と[時刻表示中]に戻る
まとめ
あまり大柄なものは着けたくない、必要な機能があればそれで足りる、いくつも同じシリーズを集めたい、そうするとあまり高価格ではない方がいい、という方は、シンプルで手ごろな価格の腕時計を、その日の気分で使い分けながら楽しんでみてはいかがでしょうか。腕時計を変えるだけで気分が少しかわります。
また、時刻の修正は何も全然意味不明なものではないです。今回ポイントに挙げたことや具体例がわかれば、決してできないようなことであありません。これらがわかれば説明書を見ながら他の機能も使うことができるでしょう。
それでは今回はこれで失礼します。