1980年代後半から1990年代前半、昭和の終わりから平成のはじめにかけてのお話です。当時はよく秋葉原にでかけていました。その目的ですがオーディオ機器を見にいっていました。
その時代はまだ単品でオーディオ機器を買う人もわりといて、石丸電気、ラオックス、サトームセン等々の家電専門店ではワンフロア全体や複数のフロアがオーディオ機器売り場になっているところもあったと記憶しています。
私の場合は、CDプレーヤー、プリメインアンプ、スピーカーを揃えていました。最初は総額25万程度で揃えて、買い替えつつ50万くらいの組み合わせになりました。このくらいですとまだまだビギナークラスのちょっとお金かけ始めくらいのレベルですが、それでも学生や社会人になりたてには結構な金額でした。バイト代や給料はローンの支払いに大分まわりました。
ONKYO、marantzのアンプや、ダイヤトーン、Rogersのスピーカーを使っていた記憶があります。CDプレーヤーはどこのメーカーかは覚えていません。思い入れがあるのはRogersの小型のスピーカーです。部屋が狭かったので大音量では聴けなかったのですが、Rogersのスピーカーは音量を絞って小さくしても音の輪郭がわりとしっかりしているので小さい音でもしっかり聞くことができました。
秋葉原の家電専門店での楽しみは、CDプレーヤー、アンプ、スピーカーの組み合わせを変えて視聴できるところで、組み合わせにより、シャープな音になったり、やさしい膨らみのある音になったりと、組み合わせでこんなに違うものなのかと思っていました。
あとはCDプレーヤーのリモコンを操作してCDトレイを開けようとすると、同じメーカーの複数のCDプレーヤーのトレイ部分が前に出てきますので、たまに気付かないでリモコ操作したときに、いっせいに複数のCDプレーヤーのトレイ部分がでてきてびっくりしたことがありました。
今となってはよくあれだけの金額をかけられたなぁと思います。そして多くのオーディオメーカーがありましたが、今ではだいぶ少なくなってしまいました。寂しくもありますが、そういう時もあったなぁと懐かしくもあります。
今では秋葉原は仕事でいくときもありますが、それ以外ですとほとんどいかなくなりました。まぁ秋葉原に行かなくなったというよりは、地元と職場の往復になってしまいましたというのが正しいでしょうか。秋葉原だけいかなくなった訳ではないです。
今も大手家電チェーンに行くとコンパクトではありますが単品のオーディオ機器コーナーもありますので、つい寄ってしまうこともあります。
以上